第16回教養講座報告
6月19日(土)、「あの“上條さん”が豊富な事例で語る『日常生活に潜むリスクへの対応』」と題して、教養講座が開催されました。
講師は、会員の上條恭資さん。梅雨空の下20名が参加しました。具体的で、身近な事例の投げかけに、ひとつずつ自分の身に置き換えて考えることができる講座となりました。
上条さんは、長年、大手化学・住宅メーカーに勤務し、常に15万人あまりの人たちが働く現場を抱える企業の安全管理の責任者を務めてきました。その間、数え切れないほど厳しい・悲しい・辛い経験を重ねてきましたが、企業における安全・リスク管理の問題・事例を、私たちが日常生活で遭遇するリスクに置き換えて、平易に語りかけました。
私たちも良く知る「JR西日本の福知山線脱線事故」「阪神淡路大震災」等の事例を挙げながら、「確率」では整理できない事故と言うものの本質、「人の命の尊さとはかなさ」などが語られました。
さらに、講師ご自身が実践している日常の行動の数々が紹介されました。
例えば、「事務所ではキャビネットの前ではなく必ず窓際に座る」、「地下街に入るときは必ず避難経路を意識して入る」、「階段を上り下りする時は物が落ちてきても支えられるよう必ず手摺を持つ」、「網棚から手を離して荷物を置く=権利放棄、が世界の常識」等々。
そのたびに会場からは、自分自身に重ね合わせ、笑い声が起きたり、首をひねったりと、反応は様々でしたが、頭では何となく分っていても、身近にあるリスクに、何と無関心でいたことかと思い知らされ、考え直さねば、と思った瞬間でした。
言われてみれば、日ごろ、私たちは、こうしたリスクをあまり意識することなく日常生活を送っていますが、いつ重大な事件・事故に巻き込まれ被害者になるとも限りません。言われ続けながら、私たち日本人がなかなか体得しきれない「リスク社会への対応」、自らの身体と財産は自らが守るという当たり前のことに無関心でいつづけることの危うさも、改めて考えさせられました。
現在の日本は、既に、米国型「訴訟社会」に突入しており、単に被害者にならない、事件事故に巻き込まれないという「防御」だけでは不十分。知らないうちに、また思いもかけないところで、重大な事件・事故の加害者側に立たされ、非を追及され莫大な賠償請求に応じなければならない可能性も十二分に認識しておくことの重要性が指摘されました。
例えば、「おじいちゃんがプレゼントとして買って上げた自転車」で、お孫さんが重大な人身事故を起こし、莫大な損害賠償が一族に課された、というケースもよくあることと警鐘を鳴らしています。
また、最近多くなったシニアカーによる事故が、重大事故になるにも関わらず、歩行者同士の事故として扱われることも初めて知ったことですが、これらの備えとして、訴訟社会への対応を含めて、「個人賠償責任保険」への加入も、必須の有効な一手段との理解できました。
リスクは、心掛けていれば、絶対に発生しないということではありません。日頃から、リスクを意識し備えることは、ある程度リスクを低減し、負担を軽くするものであるということを、あらためて考える貴重な時間となりました。
なお、後半の「日常生活に潜む「リスク」への対応」の講義内容をPDF版でご案内しています。興味にある方は、右の画像を開いてみてください。なお、ご覧頂くには、「AcrobatReader」(無料)が必要です。インストールされていない場合は下のAdobe Readerのボタンを開いて、ダウンロードしてからご覧ください。
講師は、会員の上條恭資さん。梅雨空の下20名が参加しました。具体的で、身近な事例の投げかけに、ひとつずつ自分の身に置き換えて考えることができる講座となりました。上条さんは、長年、大手化学・住宅メーカーに勤務し、常に15万人あまりの人たちが働く現場を抱える企業の安全管理の責任者を務めてきました。その間、数え切れないほど厳しい・悲しい・辛い経験を重ねてきましたが、企業における安全・リスク管理の問題・事例を、私たちが日常生活で遭遇するリスクに置き換えて、平易に語りかけました。
私たちも良く知る「JR西日本の福知山線脱線事故」「阪神淡路大震災」等の事例を挙げながら、「確率」では整理できない事故と言うものの本質、「人の命の尊さとはかなさ」などが語られました。
さらに、講師ご自身が実践している日常の行動の数々が紹介されました。
例えば、「事務所ではキャビネットの前ではなく必ず窓際に座る」、「地下街に入るときは必ず避難経路を意識して入る」、「階段を上り下りする時は物が落ちてきても支えられるよう必ず手摺を持つ」、「網棚から手を離して荷物を置く=権利放棄、が世界の常識」等々。
そのたびに会場からは、自分自身に重ね合わせ、笑い声が起きたり、首をひねったりと、反応は様々でしたが、頭では何となく分っていても、身近にあるリスクに、何と無関心でいたことかと思い知らされ、考え直さねば、と思った瞬間でした。
言われてみれば、日ごろ、私たちは、こうしたリスクをあまり意識することなく日常生活を送っていますが、いつ重大な事件・事故に巻き込まれ被害者になるとも限りません。言われ続けながら、私たち日本人がなかなか体得しきれない「リスク社会への対応」、自らの身体と財産は自らが守るという当たり前のことに無関心でいつづけることの危うさも、改めて考えさせられました。
現在の日本は、既に、米国型「訴訟社会」に突入しており、単に被害者にならない、事件事故に巻き込まれないという「防御」だけでは不十分。知らないうちに、また思いもかけないところで、重大な事件・事故の加害者側に立たされ、非を追及され莫大な賠償請求に応じなければならない可能性も十二分に認識しておくことの重要性が指摘されました。
例えば、「おじいちゃんがプレゼントとして買って上げた自転車」で、お孫さんが重大な人身事故を起こし、莫大な損害賠償が一族に課された、というケースもよくあることと警鐘を鳴らしています。また、最近多くなったシニアカーによる事故が、重大事故になるにも関わらず、歩行者同士の事故として扱われることも初めて知ったことですが、これらの備えとして、訴訟社会への対応を含めて、「個人賠償責任保険」への加入も、必須の有効な一手段との理解できました。
リスクは、心掛けていれば、絶対に発生しないということではありません。日頃から、リスクを意識し備えることは、ある程度リスクを低減し、負担を軽くするものであるということを、あらためて考える貴重な時間となりました。
なお、後半の「日常生活に潜む「リスク」への対応」の講義内容をPDF版でご案内しています。興味にある方は、右の画像を開いてみてください。なお、ご覧頂くには、「AcrobatReader」(無料)が必要です。インストールされていない場合は下のAdobe Readerのボタンを開いて、ダウンロードしてからご覧ください。
(文責:事務局 河内恒雄)
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