鎌倉ハム富岡商会本社工場見学

 2019年7月26日(金)12名(会員及び家族)が鎌倉ハム富岡商会本社工場見学を行いました。

歴史資料館には、STORY0(ゼロ)「前夜物語」から始まってSTORY1「鎌倉ハムの父 ウイリアム・カーティス―西洋の食文化を横浜から広めた英国人―」、STORY2「鎌倉ハム富岡商会の創業者」、STORY3「伝統と革新」、STORY4「美味しさをお客様の食卓へ」、STORY5「こだわりの美味しさが出来上がるまで」のそれぞれのSTORY毎に詳細な内容が記されたパネルが掲出されており、歴史等を知ることができます。
その主な点について記します。  【参考】「歴史資料館の展示資料」より
●ウイリアム・カーティス(英国人:鎌倉ハムの父):STORY1
1863年(文久3年) ウイリアム・カーティスが来日
1874年(明治7年) 鎌倉郡下柏尾村(戸塚)に「ホテル兼レストラン」(白馬亭)を開業
※当時「木箱一杯百両」と言われた門外不出のレシピによる高級ハムづくりを開始し、その製造方法を一切非公開とした
しかし、
1884年(明治17年) 大震災で工場から出火した際に、日本人の作業員が命がけで消火に当たり、その恩からカーティス秘伝のハムの製法が伝えられた
●富岡周蔵(鎌倉ハム富岡商会の創業者):STORY2
1888年(明治21年) 大船駅が開業。翌年、大船駅発の横須賀線も開通
大船駅は一躍交通の要所となる
1898年(明治31年) 大船駅構内で弁当製造販売会社「大船軒」を開業
1899年(明治32年) 鎌倉ハムを使った 「サンドイッチ」の販売開始
瞬く間に大評判となる
1900年(明治33年) ハム製造部門を独立させ「鎌倉ハム富岡商会」を設立
本格的なハムの製造を開始

工場見学では、ガラス越しに、ロースハム作り方の実演を特別に見ることができました。肉をしっかりと丸め、それを布で包み、凧糸でしっかり巻くなどの工程です。工場見学でなければ見ることができない光景でしょう。40数年間務めた超ベテランの見事な手捌きでした。ラッキーでした。作業場内は気温(摂氏)約10数度で、寒い中での作業は大変だなと感じた次第です。ちなみに取り扱っている肉は(摂氏)約2~3度ということでした。作業者は、作業服で身を包み、片方の手に作業用の手袋をはめ、もう一方の手には素手で包丁を持って肉を捌いています。包丁の切れ味は鋭いものです。作業用の手袋は包丁の刃先が触れても切れないような特殊な素材でできているということです。これは、包丁の刃先で手や指を擦傷したとき血が出て肉に血が混入することを防ぐためだということです。社員の安全はもちろんのこと、食品に対する安全・安心、品質保証などにも意識が高いことの一端を垣間見たような感じがしました。さらに衛生面でも細心の注意を払っているということの説明にも「さすがだな!」と非常に感心させられました。

工場見学後、試食品をおいしくいただき、お土産に鎌倉ハムを買って帰りました。
その後、有志によりJR大船駅近くの中華店においてワイワイガヤガヤと非常に楽しい懇親会を開催しました。
【参考】鎌倉ハム富岡商会 www.kamakuraham-tomioka.co.jp/about/outline/

  説明に聞き入る640480
鎌倉ハム富岡商会の歴史等説明
  ビデオに見入る640480
鎌倉ハム富岡商会の歴史等のビデオ観賞
  試食1640480
鎌倉ハムの試食コーナー
  懇親会640480
懇親会

期日:7月26日(金曜日)

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