20周年 代表理事挨拶

目次

代表理事 山本 実

 湘南ふじさわシニアネット(SFS)は、本年6月1日をもちまして、創立20周年を迎える運びとなりました。「事業型NPO」として、数多くの案件に携らせて戴いております。これも偏に、地方自治体、公益団体・法人、大学、企業等皆様のご指導、ご支援の賜物と心より感謝申し上げます。

 当団体は2003年の創立で、翌年に法人登録をしました。チャーターメンバーが大手IT関連企業の出身であったことも影響して、地元商店街のホームページやパソコン教育や、現役時代の知識経験を活かせる経理総務のサポートなど徐々に仕事を戴ける様になりました。そして藤沢市と2007年にえのしま・ふじさわポータルサイト「えのぽ」の構築運営の協働事業(現在は自主運営)のスタートを皮切りに、2012年に健康づくり応援団事業の広報サイト「健康づくり応援団」、2014年に『いきいきシニアライフ応援事業』のシニア世代向けの情報サイト「いきいきシニアライフ」構築運営及び地域活動見本市開催等の協働事業がスタートしました。茅ヶ崎市でもいくつかの協働事業をやらせていただき2012年には地球温暖化対策ポータルサイト「ちがさきエコネット」、平塚市でも2014年にスポーツ情報ポータルサイト「ひらつかスポーツナビ」構築運営がスタート、これらは今も続く主要な事業で、協働事業に力を注いだ最初の10年でした。

 また創立10周年の2013年には、認定NPO法人に指定を戴きました。

 更に、SFSの立ち上げと前後して慶応義塾大学湘南キャンパスに、看護医療学部や大学院健康マネジメント研究科等も設置され、健康や介護に関する事業にも参画させていただき今も携わらせていただいております。

 その後の10年も、藤沢市では『自治会・町内会応援事業』として「ホームページ制作支援」、茅ヶ崎市でも「ICTを活用した地域コミュニテイの醸成」、「新しい公共のブラッシュアップ」、「防災への動画活用」、「生涯学習ガイドブック検索システム」、「リユースを中心とした4R促進」、「郷土資料デジタルライブラリー」等の事業にも取組ませて戴きました。更に逗子市の地域で作るがん情報発信「逗子図書館プロジェクト」への参画など多方面にわたる活動を行った、チャレンジの10年と言えます。

 一方、SFSには様々な同好会があり、あれそれ会を中心にスケッチ同好会、湘南温知会、ゴルフ同好会、MAC同好会、サイクリング同好会、シネマサロン、アグリクラブ、コーラス愛好会(休会中)等、ボランティア活動も含め趣味の世界での楽しい活発な交流が継続されており、まさに「シニアの居場所」となっております。

 これからのSFSですが、NPOには、もとより行政も企業も手を出しにくい課題に対して、市民目線で社会的利益を追求するという市民公共活動への取り組みが期待されております。

 NPOはこの20年でどんどん生まれ、2017年をピークに5万団体を超える規模になりましたが、NPOを取り巻く環境も大きく変わってきており、保健・医療・福祉、社会教育、子どもの健全育成などの従来の課題分野に、人権・平和、男女共同参画、気候変動、災害救援、デジタルデバイド、消滅・限界集落等も加わり、社会課題も多様化、複雑化してきており、益々NPOの出番が期待されている所であります。

 創立20周年の今、諸先輩が築き上げた財産をしっかり守りつつ、新しい課題への取り組み、組織の一層の活性化、新たな社会貢献活動の検討などを積極的に進めて、魅力ある組織として更なる発展に繋げていく所存です。

 皆様の引き続いてのご指導・ご支援をお願い申し上げます。

目次